恋愛感情が生まれるメカニズム
恋愛感情が生まれるメカニズムを考えよう
いい人にめぐり合いたい、素敵な人と結婚したい。
そんなことを考えて、人々はさまざまなイベントに参加します。合コンや婚活パーティー、交際クラブ・デートクラブなどの「出会いの場」は、パートナーを求める多くの男女であふれています。そもそも「恋愛感情」って、どんなきっかけで、どんなことが引き金になって生まれてくるのだろうか、と。
今回は、そんな「恋愛感情」について、そのメカニズムを考えてみたいと思います。
1.恋愛感情が生まれるには条件がある
恋愛感情はどのように生まれるのか、それを調べた研究があります。研究によると、恋愛感情を持つには次の3つの条件が必要とされています。
1つは若い人々が恋愛を信じ、学ぶ文化の中で育つこと、2つ目は適切な恋愛の相手が存在すること、そして3つ目は恋愛であると解釈される情動的な興奮があること、なのだそうです。
3つの中でも、特に「情動的な興奮」が、恋愛感情を高めるために必要だと研究では述べられています。
ちなみに、情動的な興奮とはドキドキしたり胸が苦しくなることです。面白い例で言えば、体調不良や不安が押し寄せたことで胸がドキドキする時、そのタイミングで近くにいた異性に「僕はあの異性に好意を抱いているのか」と、間違ってしまうこともあるそうです。
確かに、カップルともなればいろいろな場所で手をつなぎ、キスをして、ハグもしてと、とにかく人に見られることで「ドキドキ」を味わっているとも言えますから、情動的な興奮をもたらすシチュエーションをうまく作り出せば、恋愛関係に発展する可能性があるといえるでしょう。
2.効果的なドキドキをもたらす「つり橋効果」
この情動的な興奮をうまくもたらす心理学の効果に「つり橋効果」というものがあります。
これは、高くて不安定なつり橋を異性と渡ると「こわい」「不安」などでドキドキしてしまうのですが、先ほど紹介した情動的な興奮の「ドキドキ」と勘違いすることで、お互いに好感度が上がるという心理現象です。
本当はつり橋が揺れたり、足場が不安定なことに対してドキドキしているのですが、そばに異性がいると、人間はこれを恋愛感情もしくは相手に対する好意だと感じてしまうわけです。
この効果をうまく利用すれば、意中の異性と不安になったりドキドキする場所に連れて行くとよいのです。つり橋もそうですが、お化け屋敷やジェットコースターも沿うでしょうし、心霊スポットなどに出向くのも同様の効果を得られるチャンスがあるでしょう。
ただし、つり橋効果は必ずしも誰にでも起こりうるというわけではありません。つり橋が苦手はない人も言えば、ジェットコースターもむしろ楽しいと思う人もいますから、万人に通用する方法ではないことも確かです。
まあ、徐々に親密度を増して生きたいのであれば、つり橋効果も期待しつつ、一緒に楽しめる場所をや、いい思い出ができる場所をデートの場所に選ぶとよいのではないでしょうか。
3.人は見た目が肝心とは限らない
数年前に「人は見た目が9割」という本がベストセラーになりましたね。
恋愛感情をもたらすには、「かっこいい」「ファッションが素敵」など、外見で興味を持ってもらう必要がありますから、外見はとても大事です。
一般的に、若いうちは恋愛感情においてルックスを重視しがちだといわれています。確かに、高校生や中学生の頃にクラスの中心にいるような男の子に憧れたという想い出をお持ちの方もいると思いますが、それはここで言う「ルックス重視」の典型的な例といえます。
しかし、年齢を経過するごとに、ルックス重視ということは少なくなるようです。
確かに、誰でもかっこいいパートナーを自慢したい気持ちはありますが、それ以上に実際に生活していくうえでの相性や、一緒にいるときに得られるリラックス感が重視されるようになってくるのです。
恋愛感情をもたらすには、一時の外見的ルックスは必要です。でも、一度知り合ってからは、あなたと一緒にいることで、どんな安心感を得られるのか、つまり「内面のルックス」を磨くことで、より恋愛感情が高まるともいえるのです。
ちなみに、見た目重視ではないといっても、不潔だったりするような外見は直す方がいいでしょう。誰しも不潔な人と一緒にお付き合いしたいとは思わないでしょうからね。
まとめ
恋愛感情を高めるためには、ルックスだけがすべてではなく、表情や本人なりの雰囲気も重要だといえます。
でも、若いうちは確かにルックスが重視されるかもしれません。しかしそれ以上に表情や身のこなしが与える影響は大きいことを早めに理解しておくと、ライバルに先んじて目立つこともできるかもしれませんね。
もし、交際クラブ・デートクラブなどに気になる異性がいるなら、まずは表情を豊かにするところから始めてみましょう。ルックスといっても、もって生まれたつくりは変えることはできませんが、表情はあなたの努力しだいで十分変えることができるのです。