冬のお勧め翻訳SF本
交際クラブ・デートクラブご利用の方に冬の長い夜に夜更かしするときにおすすめしたい作品をご紹介いたします。
今回は翻訳SF小説のほうをご紹介いたします。交際クラブ・デートクラブご利用の際、相手の方とこういった話題で盛り上がってくれれば幸いです。気になった作品があったならぜひ手にとってみてください。
夏への扉
三大SF作家とも言われるハインラインの作品です。
女の子にふられて自暴自棄になった少年がタイムとラベルをしてしまったことをきっかけに大冒険を繰り広げるというSFの鉄板ではあるのですが、SFとしてだけではなく、恋愛小説、青春小説としても高く評価されてします。日本では古典的な名著のひとつとして版が重ねられていますので読んだことがあるという方も多いかもしれません。
ジュラシック・パーク
20年くらい前にスピルバーグ監督に映画化されて日本に話題になった作品の原作になります。すこし前にも再び映画になったのでそちらを観たという人もいるかもしれません。
バイオ技術を駆使して化石から恐竜を復活させたテーマパークを舞台に、やがて暴走を始めてパーク関係者を襲い始めた恐竜たちから逃げるというパニックサスペンスです。
原作が書かれた当時、新たな科学として話題となっていたカオス理論などが盛り込まれ、恐竜を化石から蘇らせるという嘘を大胆かつリアルに描かれています。
現代のテクノロジーに興味があるのなら一読の価値があるでしょう。
華氏451℃
20世紀を代表するSF・幻想小説作家ブラッドぺリの代表的な長編になります。
火星年代記と同じくらい知られた作品ではないのでしょうか。
ドストエフスキー、シェイクスピアなどいま現在残っている様々な著作が焚書されるディストピア世界を舞台にした作品です。焚書官として本を焼き払うことを仕事にしていた主人公が本を守ろうとしている人たちと関わるようなったことで、作品を守るように変わっていくドラマは素晴らしいものだと思います。
権力による表現の自由が脅かされているいまだからこそ読みたい作品だといえるでしょう。
高い城の男
最近、続編が公開され話題になっている映画・ブレードランナーの原作者であるフィリップ・K・ディックの最高傑作とも言われている作品です。
SFの三大タイトルとして世界的に知られているヒューゴー賞を受賞したことからもそのクオリティの高さは保障されているといっていいでしょう。
第二次大戦で枢軸国側が勝利し、東海岸と内陸部をドイツ、西海岸を日本によって支配されたアメリカで第二次大戦で連合国側が勝利した【小説】が読まれていた・・・というあらすじです。
世界の動向を決めるような出来事で、我々の現実に起こったこととは異なる「あれがもしもこうなっていたら~」を描いた架空戦記ものの中では古典的傑作の一つとして知られています。
動物農場
ディストピア小説として広く知られている一九八四で知られているジョージ・オーウェルの作品です。
ある農場にいた動物たちが人間を追い出して革命を起こし、動物たちが自由に暮らせる世界を作り上げたものの、革命のリーダー格の動物が暴君と化していくさまが描かれています。
ロシア革命後、レーニンの後継者として行われたスターリンとトロツキーの権力闘争とスターリン体制化のソ連で実際に起こっていた数々の欺瞞を人間を追い出した動物たちに置き換えてそれについて強く皮肉っており、その筆致の鋭さはいまでも古さを感じません
もしかしたら、最近よく見かけているあれは権力者の身勝手によって捏造されたものであるかもしれないということをよく知れる作品です。
まとめ
今回は翻訳SF小説をご紹介させていただきました。
日本ではSFというジャンルははっきり言ってしまうとメインストリームではないのですが、アメリカ、イギリス以外でも、海外だと大抵の地域ではミステリーに並ぶほど巨大なものになっています。
直木賞・芥川賞、本屋大賞などを取って話題になっている作品しか読まないという人も多いかと思いますが、近くの書店に行けば話題になっていない作品であっても星の数のように傑作名作があふれていますから(合う合わないはあるかもしれませんが、少なくとも翻訳される作品に関して、ある程度のクオリティは保証されているといっていいでしょう)、気になったのなら積極的に読むようにしてください。話題になっていなからつまらないものであるとは限りません。
読書はお金のかからない部類の趣味であり、交際クラブ・デートクラブで共通の話題を作るのにも最適なものではないかと思います。
もし、交際クラブ・デートクラブでセッティングされた相手が日常的に本を読む方であったのなら、直木賞・芥川賞、本屋大賞などで話題になっている作品以外も結構本を読んでいると思ってくれればその一気に距離が縮まるでしょう。
こういった場で共通の趣味を持っているのは非常に有利です。そういった機会を逃さないためにも、本を読む、ということを習慣にしておけば得になる日が来るかもしれません