必要な存在
恋愛というものは与えるものがあって、そこからリターンを期待してしまうものかもしれません。
リターンを求めない関係が望ましいのですが、いきなりそういった関係になるのは難しいでしょう。というのもリターンを考えない関係は親子と同等の関係になってしまうからです。恋心と愛情の違いと考えても良いかもしれません。
リターンを求める関係
恋愛に上下関係というのはないのですが、いつのまにか、与えてもらっているあるいは与えるだけの恋愛になっていないでしょうか。
こちらが与えるだけの存在になっているとしたら、それはパートナーにとっては都合のいい存在ということになってしまいます。
一度パートナーに尽くしてしまえばそれが当たり前になってしまって、そこからさらにパートナーが様々なものを要求してくるようになってしまうと、それはもはや恋愛関係とはいえないものかもしれません。
恋愛関係というのは、お互いに足りないものを補完しあってこそ成り立つものと思ってもいいでしょう。
パートナーが自分にとって必要な存在であれば、なんでもかんでも与えるだけの関係というのはやめたほうがいいかもしれません。
出会いから、二人恋愛関係に至るまでに様々なことがあったことだと思います。
自分にとってパートナーが必要な存在だからこそ、いつも自分のことを見ていてもらいたい、そして注目してもらいたいと思う気持ちが強くなって、過剰にパートナーに尽くすことになっているのかもしれません。
そんなことはないと自分自身は思っていると思いますが、パートナーは尽くしてもらうのが当たり前のようになっていて、そして都合のいい存在と思っているかもしれないのです。
与えてばかりとなってしまった恋愛は正常な関係とはいえないでしょう。
与えたらリターンが有るのが恋愛なのです。それを肝に命じておきたいものです。
もちろん、そういったリターンを求めない関係もあります。顕著な例では親子関係などがそうでしょう。それでは、恋愛にもそういったリターンを求めない関係があるのかというと、それが結婚生活なのです。見返りを求めない愛の形が結婚というものです。
恋愛関係のときは、与えたらきっとそれに見合ったリターンがあると思ってしまいます。
そう思うからこそ、長く続いていくと考えていいでしょう。与えるばかりであればいつか疲れてしまうものですからそれは当然の形と言えます。必要とされる存在になることはあっても、一方的に与えるだけの存在にならないように気をつけましょう。
それが恋愛関係の基本だと考えたほうがいいです。
与えたらリターンのある関係が恋愛関係ではベストと考えていいでしょう。
当然の存在にならないように
パートナーとの出会いの瞬間を覚えているでしょうか。
多くの人はその部分がどうしても曖昧になっているようです。
どこで出会ったのかな?最初のきっかけはどうだったっけ?
誰にでも確実にそういった場面があるはずなのにそれがはっきりとしないというのはよくあることです。お互いの関係が親密になればなるほど、そういった傾向が多くなるようです。いつのまにか、見つめ合うような関係になった二人はお互いをどのようなパートナーとして見ているのでしょうか。
それは、いつのまにかパートナーにとって都合のいい存在になっていないでしょうか。
恋愛の形でよくあるのが相手にとって都合の良い存在というものです。
パートナーに気に入られたいがために過剰にパートナーに尽くすといったことはよくあります。
こうなってくると尽くされるほうはうれしいのですけど、それがいつのまにか恋愛感情からそれてしまって、尽くされて当然となってしまうこともよくあります。
たとえば、いつも会うたびごとに何かしらのパートナーが喜ぶようなプレゼントを与えていたとしたらどうでしょうか。
そのプレゼントがいつのまにか、当たり前の行為となってたまにそのプレゼントを忘れてしまったらパートナーが怒り出す場面もあるかもしれません。
プレゼントというのは、たまにあるからサプライズ的でありお互いの関係をより高めていくものです。当たり前となってしまったプレゼントは、何ら面白みがないといってもいいでしょう。パートナーにとって必要とされる存在であり続けることができればいいのですが、尽くされて当然の存在となってしまったらその恋愛関係も、結局はうまくいかずいずれは遠からず破綻してしまうでしょう。
尽くすのもときとしてはいいのですがそれに対してリターンはとても大切となります。
それをしっかりと覚えておきたいものです。
リターンを求めない恋愛の形は、恋愛関係からさらに勧めた結婚生活ということになります。二人が一心同体、いわゆる生活共同体になるのですから、リターンを求める必要はありません。
また、同じ財布という考え方もできるので、そういった意味でも恋愛関係と結婚生活はまったくの別物と考えていいでしょう。