冬に自分を高める為の本
最近、寒い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。冬は寒いだけでなく夜も長い。そんな冬の長い夜に夜更かしをしたいときにおすすめの作品をいくつか紹介したいと思います。
読書をすればお手軽に他人の持つものを知ることができ、その分だけ見識を広めることが可能です。交際クラブ、デートクラブでの話のネタにもなるので是非とも読んでいただきたいと思います。
■アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
このタイトルだとぴんとこないかもしれませんが、ブレードランナーというSF映画は観たことがあるという人は多いでしょう。
この作品は映画ブレートランナーの原作です。
現在、30数年ぶりに続編が公開されて話題になっているところですので、是非これを気に目を通してみるといいかもしれません。
■地下室の手記
言わずとしれた19世紀文豪、ドストエフスキーの中編です。
ドストエフスキーというとカラマーゾフの兄弟などの難解な大長編が有名かと思います。あまり本を読まない人にとってそれらの大長編を読むを読み通すのはとても困難でしょう。
ですがこの作品は長大な分量はありません。しかし、地下室に引きこもった若い男性が主人公という極めて現代的なテーマがストーリーの根幹になっています。
10年ほど前にアニメにもなったNHKへようこそという作品の19世紀版みたいな作品といえばわかる人にはわかるかもしれません。
■11/22/63
モダンホラーの帝王、スティーブン・キングの作品です。
ホラー作家ってことは怖い作品なんじゃないの? そう思われる方も多いかと思われます。
ですが、この作品はホラーではなく、アメリカ史上最大の未解決事件であるケネディ暗殺をタイムトンネルを使って阻止するというSF作品となっております。
長大な作品ですが世界的な文学賞をいくつも受賞して、SFとしてもミステリーとしても高い評価を受けた作品ですので、長いものでもかまわないというのであれば多くの人に薦められる作品です。
■ぼくたちのリメイク
デザイナーとしても活躍中の木緒なち先生の作品です。漫画をよく読んでいる方ならどこかで名前を見かけたことがある人も多いかと思われます。
冴えないサラリーマンだった主人公が突如として10年前にタイムスリップして、かつて受かった美大に入学し、同年代のクリエイターと切磋琢磨してさまを描いたライトノベルです。
ライトノベルというとオタクの中高生が読むもの、と思う方も多いでしょう。そういった作品が多いのは事実ですが、中にはライトノベルをよく知らない人でも楽しめる作品は数多くあります。この作品はその一つです。
かつて創作活動に憧れていたことがある、という人には間違いなく楽しく読める作品です。
■ホーンテッド・キャンパス
角川ホラー文庫から刊行されている人気シリーズです。
角川ホラー文庫というとリングシリーズなどのような真っ黒でおどろおどろしい表紙の怖い作品ばかり・・・というイメージを持っている人も少なくないと思います。
黒をベースにしているのは同じですが、表紙はイラストになっており、差気品の内容自体も大学を舞台にしたオカルト要素のある青春小説といた感じで、リングなどのようながちがちのホラー作品とはまったく違うタイプです。
ライトな内容でありながら毎回数多くのオカルトや民俗学などの文献が参考にされており、そういったことに興味を持っている人には楽しく読める作品ではないかと思います。
まとめ
冬の長い夜におすすめしたい作品をいくつか紹介させていただきました。
ここで紹介した作品以外にも世の中には傑作、名作は数多く存在します。
書店で気になったのならどんなジャンルのものであっても読んでみる価値はあります。
文庫本なら分厚い翻訳作品でなければ大抵千円でおつりが返ってきます。
仮に自分に合わなかったとしても、他の娯楽に比べればはるかにお金はかかりません。
また、自分の趣味にあった面白いものであれば、手放さない限り何度でも楽しむことができます。
これほどコストパフォーマンスに優れた娯楽はないといっていいほどでしょう。
長らく出版不況が続いていますから、気になったそのときに買わなかったら、在庫切れとなったまま重版されることなく絶版となってしまう、ということはいまでは決して珍しくありません。
でも、本って文庫本でも結構かさばるからあまり買いたくない・・・という人も最近は電子書籍でも買えるものも多くなっておりますので、気になったのならアマゾンなどで検索してみると見つかるかもしれません。
読書をするのは思っている以上に大変です。読みなれていなかったり、難解な作品だったりすると、一冊読むのに一ヶ月以上かかることもあるでしょう。
ですが続けていけば確実に自分の力になってくれます。
交際クラブ、デートクラブでの初セッティングを前に自分を高めておきたい、と思っている人は是非始めてみるといいでしょう。いまからでも決して遅くはありません。