春になるとスギやヒノキの花粉が飛散し始めます。全国的に罹患率を見ると15パーセントほどですが、関東や東海地方は25パーセント以上、つまり4人に1人は花粉症です。例えば仕事が出来るエリートな男性も、上手く隠しているだけで花粉症かもしれません。そこで今回は、エリートな男性に学ぶ花粉症との向き合い方をご紹介します。
毎日調子がいいように見えるのはどうして?
忙しい毎日の仕事を淡々とこなすエリートな男性は、花粉症の有無にかかわらず周囲の人に不調を見せることが少ないです。例えば花粉症で鼻詰まりや鼻水の症状が出ていたら、そちらに意識が向かってしまい頭がボーッとすることも。あまりにひどい症状だと仕事を中断しないといけない場合もあります。そんな目に見えるつらい不調があったとしても、エリートな男性はテキパキと自分の仕事をこなしているはずです。その姿は、誰が見ても頼りになる男らしさが光っています。すぐに不調を見せる人たちとは違い、どうしてそんなに余裕が生まれるのでしょうか?
まずは花粉症に対する予防や対策をしていることが挙げられます。
花粉症は季節性のアレルギーとして位置づけられているため、エリートな男性は自分の体が反応する花粉が飛ぶ前から対策に取り掛かっていることが多いです。今では主流になりつつある、舌下免疫療法などを取り入れて症状を軽減していたり、花粉症シーズンには抗アレルギー剤を服用したり目薬を差したりして緩和させています。薬を服用したり目薬を差したりするときは、食後だったりお手洗いだったり、わざとらしいアピールをすることはほとんどありません。そしてこれらの治療を受けるのは、勤務時間外を選んで信頼できる医療機関やクリニックに向かっていることが大多数です。つまり、エリートな男性は仕事に支障が出ない範囲を分かった上で、花粉症の症状を和らげるように事前に工夫して行動しているでしょう。
仕事中でも困らない!エリート男性に学ぶ症状の対策
スマートに的確に花粉症対策をするなら、まずは仕事に赴く前にプライベートでできることを行ないましょう。例えば症状を悪化させる花粉に触れる機会や量を減らすことが大切です。まずはニュースなどで花粉がどれくらい飛散しているのか状況をチェックし、飛散の多いときには念入りに対策をすることをおすすめします。対策としてはマスク、眼鏡、帽子を着用することはもちろん、付着した花粉が落ちやすい表面がスベスベとした素材の上着を着用することが基本的な行動です。また、洗濯物は室内干しや乾燥機を使うと花粉の付着を防げます。部屋をこまめに掃除したり、空気清浄器を使用することも有効な対策のひとつです。特に窓際には花粉が積もりやすいため、念入りにそこを掃除するとプライベートから花粉症の症状を軽減できます。
一方で仕事中には、自分のデスクから近い窓やドアをなるべく閉めておくことをおすすめします。また換気をする時には窓を小さく開けて、花粉が飛散してこないように短時間にとどめるようにすると、仕事中でも花粉の影響が少なくなるでしょう。どうしても花粉症の症状が出る場合は、窓やドアから離れた場所で仕事をこなすアイデアもあります。花粉は部屋の四隅に集まりやすいです。そのため、花粉症の影響が出にくい部屋の中央部分であれば、業務に集中できます。外回りの業務のときはマスクや眼鏡を忘れずに!事前にアレルギー対策の薬を飲んでおくと症状が軽減できて、普段通りの力を発揮できるかもしれません。
症状スッキリ!エリート男性もやってる投薬治療
花粉症の治療薬には、ドラッグストアなどで簡単に購入できるものから、医療機関でもらえるものなど多岐にわたります。エリート男性は手っ取り早く手に入れられる市販薬よりも、効率的に花粉症の症状を軽減できる処方箋の薬を使っていることが多いでしょう。例えば医療機関で処方される抗ヒスタミン剤などの抗アレルギー薬は、「体内の自警団」が過剰に放出した武器を使えなくする薬です。即効性に欠けるため、花粉が飛散する1、2週間前からの服用が必要といわれています。一方で効果が高いステロイド薬は、「体内の自警団」をおとなしくさせる薬です。即効性はありますが、ウイルスにも反応しにくくなるなどの副作用が出る可能性があるため、重症の場合などどうしても必要な場合に使われます。
最近主流になりつつある舌下免疫療法は、治療の開始時期が花粉が飛ばない時期と決められているため、春から治療を始められる方は7月から11月の開始となります。治療法は花粉エキスを舌の下に垂らして、2分間含んだあとに飲み込むという流れです。治療開始から2週間で次第に濃度を上げていき、3週間目に維持量に達します。その後は2年から3年間治療を継続していく、長い時間をかけた治療法です。今シーズンには間に合わないものの、80パーセントの花粉症患者に効果が認められていることと、全身的な合併症の危険性が低いことは魅力的といえるのではないでしょうか。また2回目以降は自宅での治療が可能であるなどのメリットもある治療法ですので、次シーズン以降の治療法としておすすめといえます。
エリートな男性は、仕事だけでなく花粉症対策も用意周到です。無理なく自分にできることを行ない、症状がひどくならないうちに有効な行動を取っています。また神経質にならず、ストレス発散できていることも花粉症の症状を軽減できているポイントといえるでしょう。なるべくストレスフリーで、エリートな男性を見習いながら花粉の季節を乗り越えたいものです。