わたしたちは、相手の何気ない一言で傷ついたり、心が温かくなったりすることがあります。
それでは、どんなときにどんな一言をかけると恋愛関係がよりスムーズにいくようになるのでしょうか。交際クラブ・デートクラブでも参考になるかと思います。
傷つきやすい人が増えている?
バブル以降多少の浮き沈みはあっても、ずっと不況の中にいるような感じがしている人も少なくないでしょう。
その間、社会全体が成果主義をうたう傾向が強くなってきました。
そうした影響もあってか、職場でも家庭でも会話がだんだん少なくなり、人と人とのつながりが希薄になってきているのです。
この状況は、恋愛したくても相手ができないというのにも一役買っているのかもしれません。
それまでの社会では、当たり前に存在したお互いに支え合い、助け合っていこうとするネットワークがどんどん崩れてきているのです。
一方で、ストレスにさらされる機会はどんどん増えているといっていいでしょう。そんなとき周囲に相談する人がいなければ、人は精神的にとても辛い状態に置かれることになるのです。
そうした意味で、今は誰もが傷つきやすい状況に置かれていて、また傷つきやすい人も増えてきているのです。
恋愛についても同じことが言えるようです。いつもは仲睦まじい2人がちょっとしたことがきっかけで別れてしまうというのです。
そのきっかけが傍から見たら、「そんなことで?」というのですから恋愛関係はかくももろくなったのかと思えるほどなのです。
そのような時代だからこそ「一言声をかける」ということが大切になってくるのです。
その一言が架け橋となって会話が始まったり、心が伝わったりすることがあります。
たとえば、電話をもらったとき、最後に相手にむかって「今日は電話をありがとう」と言うとします。
こう言われて、気を悪くする人はいないでしょう。
ほんの何気ない一言ですが、この「ありがという」という言葉は、必ず言った相手の心の中に残るのです。
そして、そこからより好ましい関係が生まれてくるものなのです。
また心が傷ついたときに、孤立していると、自分一人でそのことばかり考えて、ますます深く落ち込んでしまうことがあります。
しかし、一言によって人と人とのつながりが生まれてくると、そうしたマイナスの作用を食い止めることができるようになるのです。
一言言わなければわからない
言わなくてもわかってくれているはずだ…そう思い込んだり、反対に何故分かってくれないのだろうとつらい気持ちになることもあります。
しかし、どんなに仲の良い恋人どうしであっても、やはり一人ひとり違う人間なのです。
何でも完全にわかりあえるわけではありません。
「ありがとう」や「ごめんなさ」といった一言はもちろんですが、「やだ」あるいは「~したい」「~してほしい」といった自分の意思や考えもきちんと口に出して言うことが大切です。
言葉にしなければ、相手は分かってくれないでしょう。気持ちがつたえられないばかりか、相手が勝手な解釈をしたために、ズレが生じて、その人との関係がきまずくなるということもあります。
不要な誤解を招かないためにも、伝えたいことは言葉にするように心がけることが大切です。
「それを言っちゃおしまい」と言わない言わせない
誰でも、気を配っているときには決して言わないような言葉が、気持ちが高ぶってくるとついつい口を出てしまうこともあるでしょう。
しかも、感情的になっている分自然と口調もきつくなるのです。そうなるとその一言で、恋愛関係にヒビがはいるということにもなりかねません。
恋人同士など親しい関係になると、つい気を許して言ってしまいがちですが、大切な関係だからこそお互いに一言には気をつけるようにしなくてはいけないのです。
大切な一言は直接会って話す
人は誰でも嫌なことは避けたくなります。
相手と気まずくなったときもそうですね。
そのようなとき、電話やメールは大変便利な手段のように思えます。
しかし、特にメールのように文字だけに頼ったコミュニケーションは、文字そのものがとても大きな力を持ってしまって、言葉が武器となって、お互いを傷つけ合う可能性があるというデメリットも持ち合わせているのです。
直接あって、話すとその場の雰囲気、相手の表情やしぐさなど、言葉以外の手がかりから多くの情報を感じ取ることができるのです。
ですから、特に言いにくい一言を伝える場合でしたら、敢えて会って話したほうが口調や話の進め方を微調整できるので、うまくいく場合が多いのです。
こういうことも覚えておきたいものですね。
何かずっと二人の間に気まずい雰囲気があって、電話やメールでは伝わりにくいと感じることもあるでしょう。
そのときは直接会って目を見て話すようにしましょう。
そうすることでたいていのことはうまくいきます。
もともと愛し合っている二人ですから、お互いが仲直りしようとしているので、話がこじれることはないでしょう。まずは真剣に話しあうことが大切なのです。