結婚生活の練習として同棲をしている男女が少なくありません。一昔前までは同棲と言うと眉をひそめる人も多かった時代ですが、今では普通のことでほとんど結婚しているのと同じように周りには認識されます。ただ、 まだ家族としてのカテゴリーではないので社会的には認められにくいと言うことはあります。
保証人として配偶者の欄に名前を書けなかったり、何かの書類に家族としての連絡先に名前を書けなかったり、公的な書類の上では通用しない関係性ではあります。ですが結婚生活を成功させるために、そして失敗しないためにも練習台として試してみたいという気持ちはよくわかります。
結婚してしまってから二人の性格や生活基準が合わないとなると親族や周りの人を巻き込んで離婚しなければなりませんし、 お互いバツイチという肩書も付いてしまいます。
でも同棲生活であるならば法的に認められているわけではありませんから、本人同士が円満に同意すれば生活を解消するだけで離婚のような痛手はおわなくて済むかもしれません。 実際に同棲生活がうまくいったので結婚に踏み切ったというカップルはたくさんいます。
では将来の結婚生活の練習台としての、同棲生活を成功させるためのポイントとは何なのでしょうか。
三つの点を今回はご紹介したいと思います。同棲を考えておられる方、今実際に同棲しておられる方には是非参考にしていただきたい情報です。
交際クラブ・デートクラブをご利用の皆様も是非参考にしていただければと思います。
1.程よい距離感を保つ
結婚している夫婦でも程よい距離感というのは難しいものです。
たくさん喧嘩をして、たくさん話し合いをして、たくさん時間をかけて程よい距離感というものができていくものです。お互いが心地よいと思えるような距離感はすぐに築けるものではありません。どちらか片方がべったりだったり、何でも首を突っ込んで行って干渉しすぎてしまったり、逆に関心がなさすぎて相手が何をしているのかわからないというぐらい淡白だったりすると、家の中の空気は微妙なものになります。
何しろ毎日の生活が一緒ですから、外でたまに会っていた時とは違って相手の嫌な面や気になるところがたくさん目につきます。それはお互い様なのですが、どちらかが相手のテリトリーを破ってしまうとその関係性はガラッと崩れるかもしれません。
人にはそれなりのテリトリーがあり、無意識のうちにそれを守っています。それは話し合って解決できることかもしれませんし、相手が感じとらなければならないものかもしれません。例えば、自分の家族のことに関しては包み隠さず全部話せても、仕事の事に関しては触れてほしくないとか、自分の体調や毎日の生活のことについて色々質問されることは構わなくても、自分の過去のトラウマや失敗などについては話したくないと思ったり。人によってそのテリトリーの程度は様々です。
それをきちんと感じ取ることによって二人の間に程よい距離感をを保つことができ、例え言葉を交わさなくても心地よい空間を作ることができるのです。
いつも密接にくっついていておしゃべりしているのが安心できるというカップルもいますし、同じ空間にいてもお互いが違うことをしていて喋れなくても安心できると言うカップルもいます。
それはカップルそれぞれなので自分たちのちょうど良い距離感を探り探りですが、見つけて行かなければなりません。
2.同意できるルールを決めておく
結婚生活を送っている人なら分かることですが、他人と生活するというのはとても大変なことです。いくら相手が好きな人とはいえ思っている以上に大変なことです。
自分の親や兄弟は一緒に過ごしてきた年月が長いですし、血も繋がっているので少々なことがあっても関係が揺らぐことはありませんが、他人というのはちょっとしたことがきっかけでトラブルになってしまったり、関係が悪化してしまったり、絶縁状態になってしまうこともあります。ですから、いろんなトラブルを起こさないためにも同棲する前に、もしくは同棲を始めてすぐに二人だけのルールを決めておくことがおすすめです。
何も特別なルールでなくても、生活の中の小さなことでも良いのです。ご飯はどっちが作るとか、ゴミ捨ては誰がするとか、掃除は交代でするとか、片方が仕事で遅くなった場合ご飯はどうするとか、そんな些細なことでも初めに話し合っておくと喧嘩の種を減らすことができます。
何も話し合ってなくてなんとなく曖昧に過ごしているよりも、ある程度の形を決めておいてそれに沿って生活する方が随分楽なことに気づくでしょう。大切なのは二人ともが同意することができるルールを決めておくことです。
中には家事の分担や喧嘩した時の対処法について紙に書いて壁に貼っているカップルさえいるほどです。それだけ他人と暮らすということは努力とかなりの意識的な行動が必要だということです。
3.結婚という目標に向かって生活する
人は何かの目標があるとそのために一生懸命頑張ります。でも目標がなくてだらだら過ごしていると、時に何のために自分が頑張っているのかわからなくなってしまって生活が乱れてしまうこともあるでしょう。
同棲生活も目的なくダラダラと行なっていると喧嘩が増えてしまったり、先が見えなくなって片方が不安になってしまうなどトラブルが発生してしまいます。
同棲生活は結婚生活の練習台だと思って始める人が多いですから、もし結婚を将来の視野に入れているのであれば二人で結婚という目標に向かって今準備しているのだということをきちんと話し合うようにしてください。
二人ともが将来にある結婚という目標を意識していると、毎日の生活の仕方やお金の使い方、お互いに対する接し方も結婚を意識していないときとではかなり違いが生じてくることでしょう。
まとめ
ここまでで、同棲生活を成功させるための三つのポイントについて具体的にご紹介してきました。
程よい距離感を保つことを、同意できるルールを決めておくこと、結婚という目標に向かって生活することを意識するだけでも生活しやすい環境を作ることができるでしょう。
同棲生活を成功させて結婚に踏み切ったカップルは数多くいます。
ぜひあなたも、今回ご紹介した点を意識して同棲生活を成功させてください。
