友達でいいのか、友達以上恋人未満の関係に甘んじるのか、それとも告白してみるのがいいのか…。恋愛の形にもいろいろあります。
好きだからこそ現状維持でいいという人も少なくないかもしれません。
恋人でいるよりも友人のほうがいい場合も
現在の男女の恋愛事情というのはどのようなものなのでしょうか。
一頃は社会人であれば職場恋愛、学生であればサークル内での恋愛など、内輪というか身近での恋愛が多かったように思えます。
しかし、現在ではそのような傾向が薄まりつつあるということです。
身近であるということが恋人という恋愛感情とは違って、同僚あるいは友達として見る傾向がより強いということが言えるのかもしれません。せっかく身近な存在での出会いであるのに、反対に身近な存在であるということで恋愛の機会を逃しているとも言えるのではないでしょうか。
実際に現在の若者の恋愛事情というのを考えてみましょう。
これは、ある調査によるものですが20歳代の男女でもこれまでの人生の中で異性とつきあった経験がないという人が3割近くにのぼるというのです。
これはある意味衝撃的なニュースかもしれませんね。インターネットの普及、さらには携帯やスマホの普及といったコミュニケーションのあり方がこの10年あるいは20年で激変していることは事実です。
その中で男女の出会いが逆に少なくなっているのか、それともそのような出会いがあっても、そこから恋愛という形に発展せずに友達止まりで横の関係が広がっているのかもしれません。
恋愛というと、別れてしまっては赤の他人と同じようになってしまうことが多いでしょう。
そういった関係になるよりもいつまでも仲が良くて気兼ねのない友達関係のほうが良いという考えがあるのもまた事実なのです。
また、同じ調査では男女の友情は成立すると思うという人は20代男性で40%、20代女性で55%ということでした。
これは、考えて見るとかなり高い数字と言ってもいいでしょう。
SNSなどの普及で恋人関係にならなくても、気になる異性といつまでも友達として繋がっていられる気楽な関係を望んでいるということなのかもしれませんね。
実際に付き合ってしまっても別れが来たら、赤の他人になることのほうが多く、別れ方によっては赤の他人以上に毛嫌いする場合もあります。これは状況にもよるのですが、そういったことを考えると、いつまでも友達のままでいたほうがいいのでは?と考えてしまうのです。
しかし、その友達もいつかは他につきあう人ができて、いずれは結婚してしまうことでしょう。それはそれで、仕方がないと考えてしまうこともあるでしょう。
その時がきたら、それを寂しいと思うのか反対に心から祝福することができるのかということですが、友達ですから、もちろん心から祝福することになるのは間違いありません。
それが人間的な大きさでもあり、懐の深さでもあるのです。
広く浅くつきあう
一頃は草食系と言う言葉がネットを中心として流行りました。
それは今ではどうなったのでしょうか。
実際には草食系男子あるいは肉食系女子と言う言葉は今でも根強く残っているようです。
というよりも、現在ではそれが当たり前の存在になっているということでしょうか。
せっかくの男女の出会いがあっても、それ以上深い関係になることはない…それはあたかも男性の側に問題があるかのようですが、実際にはどうなのでしょうか。
いつまでも友達でいる関係のほうが気楽でいいと思っている男性あるいは女性が多くなっているのが最近の若者気質なのかもしれません。
それが、今どきの若者の異性に対するつきあい方として定番化しつつあるということが言えるようです。
つきあい方というのも友達としてワイワイ騒ぐという感じがトレンドということでしょうか。
恋人でいるよりも友達でいるほうがいいといった気持ちはある程度理解できるでしょう。
恋愛関係というのは何かと気を遣いますし、ある程度相手から束縛されますし、こちらが束縛することもあるでしょう。
好きすぎて反対にケンカをしてしまうこともあります。
ケンカが過ぎると別れ話が出てきて結果として別れることもあります。最近はつきあうことに臆病になっている人が多くなっているのかもしれません。
女性の断り方の定番として「友達としてなら…」というものが多いですね。
男性としてはそこを何とか突破して恋人関係にもっていきたいと考えるのですが、男性のほうも恋人よりも友達としてずっとつきあっていきたいと考える人が多くなっているのが現状なのです。
これが草食系男子が多くなっているということの所以なのですね。その根底には恋愛がめんどくさいとか、好きになることに臆病になっているということなのでしょう。
現在の異性との関係は広く浅くというのがトレンドのようです。そちらの方が楽しいですし、特定の人と深くつきあうのは疲れるということなのですね。
それがおかしいというのではなく、恋人がいなくてもSNSなどを通じて友達がたくさんいることのほうが大事と考えている若者がとても多くなっているということです。