思っていることを恋愛相手にうまく伝えられ合いともどかしく感じることもあるでしょう。
交際クラブ・デートクラブにおいても、きちんと相手に理解してもらうためにはどうしたらいいのでしょうか。
うまく伝えるための三原則
リンカーンの言葉に「わたしは相手が何を聞きたがっているかを考えるのに3分の2、そして自分が何を話したいかを考えるのに3分の1の時間を使う」というものがあります。何を伝えるのかは相手のニーズをおさえてからだという大原則がこれでよくわかります。
「思いをうまく伝えるための三原則」というのは次のようになります。
①誰でも自分の言いたいことを伝える権利がある。
②しかし、相手には話を聞かない権利がある。
③伝え方には技術がある
ということが思いをうまく伝えるための三原則となるのです。
何やら禅問答のようにも聞こえますが、順番に説明していきましょう。
伝えたいと思う気持ちが大切
私たちには自己表現欲求があります。
なぜなら、この欲求はすべての人に共通な自分らしく生きていきたいという、「自己表現欲求」の条件欲求だからです。
つまり、自分の言いたいことがきちんと言えてこそ自己実現できるということになりますから、第一原則はどうしても欠かせないということがわかります。
恋愛相手が聞きたい話を考える
恋愛相手が自分の話を聞きたくないと思う時はどんなときでしょうか。
まず、それは、ニーズや個性と心情に話が合っていないときでしょう。
たとえば、私たちの性格をギリシャ時代の哲学者アリストテレスは三つに分類しています。
これは、ロゴス派、パトス派、エトス派です。
ロゴス派は論理的できちんと論理だった話を聞きたいといった人たちです。したがって、このような人に話すときは、話の目的が何であっても、その解決方法は何であるかというような理詰めの話が好まれるのです。
パトス派は、感情に訴える話がすきです。
ひたすら「お願いですから」などという言い方にほろりとくるでしょう。
エトス派は、この人の言うことなら本当だという信憑性を大事にします。
過去の実績や話し手の信頼性が気にある人々なのです。
こんな人には全国平均とか、みなの評価のことなどを付け加えるとよく聞いてくれるのです。
このような性格に加えて、さらに人間は感情の動物ですから、その日の喜怒哀楽があります。
簡単に言えば落ち込んでいるときと嬉しいときでは聞きたい内容が変わって当然ということになるのです。
また、自分にメリットのある話も聞きたがるものです。ここを押さえて話さないと、相手は話を聞かない権利がありますから、上の空になってしまうのです。だから、ここで重要なのは、「明るく楽しくためになる」といった恋愛相手にとってためになるポイントをしっかりと言えることが聞かせる技術なのです
伝える技術を身につける
伝え方には技術があります。
ここで大事なのは次の三つの点に伝えたいことをしっかりと絞ることです。
①説得したいのか
②楽しませたいのか
③何かを知らせたいのか
ということです。
その上でポイントは一行に絞るようにしましょう。ぐだぐだと言わないことが肝心です。
もう一つは、言葉以外の表現に注意を集中することです。
日本人がスピーチをしているときの説得力は、1分間で53パーセントの時間、つまり32秒のアイコンタクトが必要なことがわかっているのです。
話している時間の半分以上は、しっかりと恋愛相手の目をみるようにしましょう。
そして、活気のある顔の表情がとても大切なのです。
顔には表情筋というものがあります。これは33以上もの筋肉で成り立っていて、これらを大脳が命令してくまなく動かしているのです。
よく見つめ、よく動く表情で話すようにしましょう。
さらに姿勢は、遠目からでもよく目立つところです。背筋をピンと伸ばして前に身を乗り出して、しっかりと恋愛相手を見つめて話をするのです。
これが聞いてもらえる自己表現の総仕上げとなるのです。
まとめ
なんとなく難しいことを書いていますが、結局のところは如何に楽しい話題を見つけて、わかりやすく相手に伝えるかということです。これをギリシャ時代の昔から人々は考えてきたということです。
日本人はとかく、コミュニケーションが足りないとか、言葉を交わさなくてもわかりあえるということが美徳とされてきましたが、相手を引き留めるため、お互いをより知るため、さらにはこれからのことなどコミュニケーションというのは、恋愛相手に対してとても大切です。
相手に対して思っていることを伝えられないのはもどかしくもあるでしょう。ときにはどうしてわかってくれないのかと、言葉を荒げてしまうこともあるのではないでしょうか。
そのようなことがないように、自分の思っていることを恋愛相手にわかりやすく伝える会話力を身につけなくてはいけません。
大切になるのは、伝えたいという気持ちで、なおかつ相手がこちらを理解しようという姿勢も大切です。
それこそがお互いを理解しようとする恋人同士ならではの関係性ということですね。