登録者たちが交際クラブを続ける理由
<その1>
世の中には病みつきになることが色々あります。
それが食べ物だったり、場所だったり、人それぞれだとは思いますが、
その中に『誰かに喜んでもらう』とか『誰かに誉めてもらう』というのがあると思います。
裕福な人は、普段生活していく上で、仕事上の付き合いや交友関係というものが
自然とそれなりに多くなるため、「ドレスコード必須」のようなかしこまった場所に行くのは、
普通で自然なことなのです。
そのため、過去に経験したであろう「普通の感覚」が薄れてしまっている人も少なくないのです。
私が交際クラブに登録して初めて女の子に合ったときは、
正直どこに連れて行けばいいものかわからなかったので行きつけのレストランに連れて行きました。
どんな反応をするのか不安はありましたが、僕らとはまた違った生活を送る彼女は、
普段僕が行っているお店に連れて行くだけで目を輝かせて喜んでくれて、こちらとしても新鮮な気持ちになりました。
その彼女の喜ぶ姿を見て、ふと「確か自分も初めて来たときはこんなリアクションだった」と懐かしく思い、忘れてしまっていた日々の驚きや感動が呼び起こされました。
それは同時に、裕福な暮らしで麻痺してしまった感覚を取り戻すには、今の生活では難しいと感じた瞬間でもありました。
そういった感覚を忘れないために、そしてなによりも人に喜んでもらい、凄いと言ってもらうために私のようなタイプの人間は交際クラブを続けるのだと思います。
<その2>
1年の大半を海外で過ごしている私としては日本人の女性と知り合う機会はそうそうない。
そうなると女友達やましてや彼女なんでもってのほか。
かといって結婚するような歳でもないので婚活なんてのはしたくない。
そもそも特定の人とどうのこうのというのも正直面倒なのもあるしマメな性格でもないので常時Lineやメールで連絡を取り合うというのも億劫に感じてしまう。
こんな自分勝手でわがままな私に合っているのが交際クラブという存在だ。
私に合っていると思う理由はいくつかあるがまずは時間に縛らない点。
自分の空いた暇な時間でよく、急に時間ができることが仕事柄度々あるが彼女や友達だとこの時間にピンポイントで暇な人などまずいない。
合わせる必要はなく合わせてもらえるので非常に楽だ。
そしてもう1つの最大の理由はその場限りの割きりの関係という点。
上にも書いたが特定の人とつながり続けると無駄なしがらみやら情やらで気を使うことが楽しむことより多くなる。
そんな面倒な関係とは無縁の世界に行ける幸せが大変ありがたい。
正直ここまで楽だと一生この世界から抜け出せなような気さえしている。
それだけ楽しいのかもしれない。
<その3>
長年仕事一筋だった私が交際クラブを続ける理由として一番大きなものとして挙げるのは安心して割り切った関係を続けられることだ。
私はいままで女性関係でいい思い出がない。十五年ほど前の一時期、深い関係になり結婚を考えたこともあったが、私自身が結婚に消極的だったせいで結局破綻してしまった。
私が結婚というものに対して消極的に考えるようになってしまったのは、子供のころに私の両親の喧嘩を見せつけられたことが原因だ。
毎日のようにそれを見ていたせいで結婚というものをいいものであると捉えることがどうしてもできなかった。
きっと子供のころ、両親のそのような姿を見ていなければ、私はこのように考えることはなかったのかもしれない。
そんな私が交際クラブに登録したことにたいした理由はない。ここ数年で経済的にも時間的にも余裕ができ、交際クラブというものの存在を知り、どうやら出会い系などと違って安心して女性と割り切った関係でいられるらしいというのを知ったからだ。
このような私が交際クラブを利用し続けていられるのは、安心して割り切った関係を続けられるということと同じくらい一番初めに登録したクラブがしっかりとしたクラブだったことも大きな理由なのだろう。